ERPをFit to Standardで導入するための全く新しい構想策定支援
ERPを導入したい。けれど、どこから始めればよいかわからない。
現場からの抵抗、要件の整理、RFPの作成……不安は尽きないものです。
Bifコンサルティングは、そんなお客様の“最初の一歩”に寄り添い、システムではなく業務そのものに向き合う「Fit to Standard」という考え方をもとに、伴走型の構想支援をご提供します。
多くのERPプロジェクトが「現行業務の棚卸し」から始まりますが、それでは現行システムの仕事の仕方をそのまま引き継いだ“再レガシー化のERP”になる恐れがあります。
私たちは「As-Isを積み上げてTo-Beを目指す」のではなく、「本来どうあるべきか(To-Be)から問い直す」アプローチを重視します。
そのため、現場ヒアリングではなく、まず“経営にとって何が重要か”というビジネス要求を明確にし、それに応じた業務像を描くところから始めます。
とはいえ、As-Isを軽視するわけではありません。
Bifコンサルティングでは、現行業務を事細かに書き起こすのではなく、制約条件や必須業務に絞って洗い出しを行い、抜け漏れのないTo-Be設計を実現します。
詳しくは、こちらのブログ記事もご参照ください。
この構想フェーズを丁寧に設計することで、現場にも納得感が生まれ、標準機能を活かしたシンプルで強い業務づくりが現実のものになります。
なぜ今、ERP導入に変革が必要なのか
従来型の導入手法では、過剰なカスタマイズやIT人材不足により、企業の俊敏性が損なわれています。時代の変化に即した導入方法が求められています。
- IT人材不足とDX対応の遅れ
- クラウド・SaaS・AI時代の到来
- ベンダー依存からの脱却
Fit to Standardとは?
ERPを企業の変革ツールとして活用し、ゼロベース思考で業務を最適化する導入手法です。標準機能を活かしつつ、現場が自律的に改善できる体制を構築します。

図:従来アプローチ

図:FTSアプローチ
FTSアプローチによる成果
FTS(Fit to Standard)アプローチは、単なるシステム導入にとどまらず、企業の変化対応力と改善力を高める戦略的な取り組みです。

図:FTSアプローチによる成果(スマートフォンでは横スクロールでご覧ください)
FTS導入ステップ
- ビジネスプロセスモデルの整理
ERP導入に向けたビジネス全体像と主要要素を整理します。 - 取引パターンの網羅性担保
モノの流れの全体像を生産形態とともに整理します。 - トリガーイベントでの業務整理
情報の起点となる業務トリガーを整理し、抜け漏れのないプロセス設計を実現します。 - 3M+Mによる制約条件の抽出
制約条件となる設備・原材料・運用基準を整理します。 - ECRSでAs-Is要求制御
業務を見直し、ムダを排除して最適化する手法です。 - ルールベースの要求管理(MoSCoWによる要求分類)
“今ほしい機能”ではなく、“何のために変えるのか”から考えることで、Fit to Standard導入に不可欠な目的起点の分類を可能にします。
ERP導入初期に機能要件を出すと、現行システムに引きずられ、Fit to Standardから遠のくリスクがあります。まずはビジネス要求と業務要求を明確にし、ユーザーがERPに習熟した後、実機検証の段階で良質な機能要求を引き出すことが成功への近道です。
図:MoSCoWで整理された要求の全体像(目的起点での分類)
- ILUOによるERP習熟度評価
習熟度を4段階で評価し、成長と自律を促す仕組みです。
- I(Instructed): 指導を受けながら作業ができる
- L(Learned): 1人で作業できるが、指導を受ける場合がある
- U(Understood): 1人で作業できる
- O(Optimized): 作業を熟知し、指導できる
進捗と要求を共有する運営体制
Wrikeでプロジェクトの進捗をシームレスに共有し、Miroで要求を可視化・整理。ITに不慣れな方でも理解しやすい環境で、全体最適を支援します。
構想策定スケジュール
プロジェクトは「計画」「要求分析」「To-Be構想」「ブループリント作成」の4フェーズに分かれ、各フェーズで業務・システム分析やモデル構築、要求の特定を行います。進捗は定例会等で管理され、構想全体を整理します。

図:構想策定の全体スケジュール(フェーズと進行管理、スマートフォンでは横スクロールでご覧ください)
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